aging(エイジング)の板とは、経年劣化した板のこと。
エイジング板は鉄やアルミ素材とのデザインの相性がよく、不思議と居心地のよい空間を演出をすることが可能な材料です。
自然の中で雨風にさらされて風合いが劣化した板は今や建築の現場ではひっぱりだこだそう。
灰色がかっていたり、シミが目立ったりするため、従来の日本建築では見える箇所には利用されることのなかったエイジング板。
施工現場ではそのような板が不足しており、新しい板や柱をあえてエイジング処理して使っているところもあるそうです。

大学生のみなさんに参加いただいたワークショップでは、屋外で雨ざらしになっていた久万高原産のスギ・ヒノキを利用しました。
ただ単に、平たい板を平行に貼っていくのではなく、板1枚ごとの色や風合いを見ながら「次はこの板だね」とバランスを考えながら貼っていきます。
貼りながら壁の途中に棚を取り付けたり、板のサイズが足りずに空間が空いてしまったところに上から無造作に板の切れ端を打ち付けたりと、その場でみんなで一緒に作り上げていく感覚を学生たちは楽しんでいました。

仕上がり後、学生たちからは、「かっこいい」!「まるでカフェのよう」「こんな空間のお店だったらぜひ行ってみたい」との感想。
「これはもう使えないだろう」と思っていた素材も、新しい使い方で生まれ変わることができる事例となりました。